各教科より


国語科

数学科

理科

社会科


図書室より

[メディア・センターとしての働き]
 中等部の図書室は、 生徒の学習・調査、 教職員の教育研究に役立つ資料 (図書資料、 視聴覚資料、 コンピュータ資料) を的確に早く提供することを大きな目的にしています。 その目的を果たすための 活動は主に次の2つです。

コンピュータシステムでの図書室運営
1996年以来、 中等部図書室では、 図書の貸し出し、 返却、 検索、 の他、 図書登録、 統計など全ての 図書室の仕事をコンピュータシステム (ソフト名 はいぱー・える) で行っています。 このシステム を使うことによって生徒は図書の貸し出し、 返却が早くなった上に、 図書の検索も楽に行えるように なりました。

司書教諭による利用指導
各教科とも生徒にレポートあるいは感想文を課すことが非常に多いのが、 授業の特色ですが、 これは ただ単に表面的な知識に頼るだけでなく、 深く考え、 またその考えを文章に表す能力を高める教育の 表れです。 ですから図書室の利用も多いのですが、 そのために司書教諭によって主に1年生を対象に 3〜4回の利用指導が行われます。

[読書指導]
(1)「読書のすすめ」 の発行
「読書のすすめ」 は 1961 年以来今日まで、 多くの中等部の教員が、 手分けして書き下ろした読書の ガイドブックです。 この本の特徴は、 市販のガイドブックと異なり、 様々な能力的選抜をうけそれを 通過してきた中等部生をよく知る教員が、 その能力に合った書籍を選び、 紹介している中等部生だけ のための読書の手引き書であるということです。 この 「読書のすすめ」 は入学の記念として1年生に 配られ、 ホームルームでの夏休みの読書指導などに活用されています。

(2)「Reading Memo」 の活用
生徒全員に書いてもらっている読書ノートです。 ホームルームを通じて各学期1回集められ、 司書教諭 によって全員のノートにコメントが書かれます。 担任の教員からもコメントが書き足されることもあり ます。 このノートの目的を次にあげます。

1. 読書の記録を取ることで、 読書に対する興味と自覚を育てる。
2. 感銘を受けた作品の感想文を書くことで考える力を養う。
3. 中学時代の読書の記録を残す。
 このノートでは、 感想文を義務付けてはいません。 読んだ本の書名と読んだ日付だけでもよいのです。 なお読まれた本については、 統計が発表されています。

[その他の活動]
(1)「図書室ニュース」 の発行
(2)「福澤先生関係資料」 常設展及び各行事の関係資料展の開催
 図書室では 「福澤先生関係資料展」 を常設しています。 これは慶應義塾の創立者である福澤諭吉を 生徒に身近に感じてもらうためです。 その他林間学校、 卒業旅行などの資料展も行っています。


保健室より

 中等部の保健室は慶應義塾大学保健管理センターの分室に当たります。幼稚舎や他の中・高諸学校の保健室,各大学キャンパスの保健管理センターと常に連携を取り合い一貫した健康管理をおこなっています。保健師が1名常駐し,校医は大学保健管理センター所属の小児科医5名が各曜日を担当して週6日在室し,それぞれの専門性を生かしながら生徒の健康管理,疾病予防,健康相談,発熱や外傷などの救急診療にあたっています。来室する生徒への対応のほか,保護者からの質問や疾病についての治療方法,医療機関についてなどの相談にも気軽に応じています。必要な場合は慶應義塾大学病院の専門医をはじめとして,ニーズに応じた医療機関へ診療の依頼をしています。
 精神保健面としては,週2日のスクールカウンセラーによるカウンセリングにより精神保健的な諸問題に対応しています。
 内科的スポーツ障害の予防に関しては,学校健康診断に加えて運動部員を対象に,校医による合宿前・大会前スポーツメディカルチェックを実施し,また,整形外科的スポーツ傷害については,慶應義塾大学病院からスポーツドクター(整形外科医)が来室しスポーツ医学相談をおこない,問題が疑われる生徒については慶應義塾大学病院で精密検査をおこなっています。
 このように,多方面に渡りより専門的かつ積極的に生徒の健康管理に努めています。健康教育の一環として年1回,全校生徒・保護者を対象に「熱中症とその予防」」「ヒトの成長と成熟について」「中学生のスポーツ傷害とその予防」をテーマに慶應義塾大学病院の専門医による講演会を開催しています。また,毎年卒業前の3年生を対象に校医による「薬物乱用」(男女),精神保健専門医による「思春期やせ症」(女子)の講演会をおこない,予防教育にも力を入れています。
 家庭との連絡のため,母子手帳のような役割をもつ慶應義塾独自の「健康手帳」や,健康のすすめ」という小冊子を配布し,保健室での健康管理のシステムを理解していただくとともに生徒の健康状態について家庭と情報交換をおこない健康管理に役立てています。
 学校健康診断においては,学校保健法で定められた検査項目の他に早期から希望者に血液検査(1年生)を取り入れ,生活習慣病,学校伝染病の予防や貧血の早期発見に取り組んでいます。
 また,2002年から一次救命処置であるBasic Life Support (BLS)教育を実施しています。2005年4月の自動体外式除細動器(AED)の配備にともない,BLS教育にもAEDの訓練を導入し,救命教育の一層の充実を図っています。
 中学生は思春期という身体的成長が著しく,精神面でも不安定な時期であり,勉学の内容も増え,部活動や交友関係も活発になり,生活行動範囲の広がる時期です。そのような大切な時期に保健室として細やかな配慮,対応をしたいと心がけています。


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