慶應義塾中等部 器楽部 公式HP

金管楽器


トランペット
 トランペットは、言わずと知れた金管楽器の花形楽器です。金管楽器の中で、高音域を
担当します。トランペットが現在のように音楽の合奏として用いられるようになったのは17
世紀ごろからで、それまでは、ナチュラルトランペットというものでした。それが、楽器が改
良され、現在のようなバルブ構造になりました。トランペットはオーケストラからジャズまで
様々な音楽に使用されています。音色は、非常に輝かしく、オーケストラの中でもひときわ
目立ちます。しかし、交響曲などでは最初からメロディを吹いていたわけではなく、古典派
の時代などでは打楽器的な使い方も見ることができます。とはいえ、オーケストラの中で登
場してくるトランペットは非常に印象的で、音楽を引き締めてくれます。器楽部には現在、3
年生2名・2年生2名・1年生2名の計6名のトランペットパートがいます。


〜パートから一言〜
 こんにちは!トランペットパートは毎年とても仲良く明るいパートです。明るすぎて怒ら
れるのはもはや日常風景となっています。ですが、やるときはちゃんとやるパートです、
きっと(笑)。こんなパートですがみなさんが入ってきてくれるのを待っています!ぜひオ
ーケストラの一番後ろの賑やかなところに来てくださいね!



ホルン
 ホルンは、金管楽器の中で中音域を担当します。楽器は正しくはフレンチホルンと呼ばれ、カタツムリのような形をしています。楽器の起源は、狩りの時に使用した角笛であったと言われています。ホルンの大きな特徴はベルが後ろを向いていて、そこに右手を突っ込んで演奏するという点にあります。この右手を使用することによって、様々な音の変化を与えることができます。また、他の管楽器が2〜3人1組で演奏するのに対して、ホルンは4人1組で演奏するという特徴もあります。音色は、金管楽器の中でも特に柔らかく、優しく深みのある味わい深い音色です。しかし、ひとたびフォルテになると、他の金管楽器にも負けない大きな音を出すこともできます。オーケストラには絶対に欠かすことのできない楽器です。器楽部には現在、3年生4名・2年生3名・1年生1名の計8名のホルンパートがいます。

〜パートから一言〜






トロンボーン
 トロンボーンは、金管楽器の中で主に低音域を担当します。楽器は15世紀頃に生まれたと言わ
れ、人間の声とも合うその音色ゆえに、古くから教会音楽で合唱の伴奏として使われたいました。
また、神の声を代弁する楽器と言われていたという説もあります。構造はとてもシンプルで、U字型
の2つの管をS字に組み合わせた形をしていて、U字になっている片方の管を伸ばしたり縮めたり
して音の高さを変えるスライド式の楽器です。楽器に目印がないため、スライド式は初心者にとっ
ては最初は音程が取りにくく難しいですが、慣れればきちんと取れるようになります。また、構造が
シンプルなので、その音色によるハーモニーはとても美しく、人間の声とも非常に溶け合います。
そのスライドを生かした演奏方法も特長があり、いろいろな楽曲で使用されています。器楽部には
現在、2年生2名の計2名のトロンボーンパートがいます。



〜パートから一言〜






チューバ
 チューバは、金管楽器の中で最低音部を担当します。チューバは元々ラテン語で管の
意味で、ローマ時代にはすでに楽器の名称として用いられていたそうです。ただ、現在チ
ューバと呼ばれている楽器が出現したのは19世紀に入ってからであると言われていま
す。チューバには音程を変えるためのバルブがついており、ピストン式とロータリー式が
あります。その数も3〜6個と楽器によって違います。非常に低い音を出す楽器ですが、
その音色はずっしり重いながらも、オーケストラ全体を包み込んでくれる優しさにあふれ
ています。このチューバが一番低音でしっかりとオーケストラを支えてくれているからこ
そ、オーケストラの他の奏者は安心して演奏できるのです。器楽部には現在、3年生1
名のチューバパートがいます。


〜パートから一言〜